再手術

昨日は母親の泌尿器科の検診だった。同じ病院で金曜日には手術、その後入院も予定されているのでパスして入院後に検診してもらってもよいかと思ったが、連れて行く。検尿のため導尿をしてもらうが、骨盤横のピンの抜けて飛び出した部分が赤黒く床ずれしてミミズ腫れのような状態になっていることを教えてくれる。わざわざ私を呼んで患部を見せてくれて、整形外科で看てもらった方がよいのではないかと言われる。

事前に整形外科の担当の医師より、患部が化膿して菌が入ると骨の手術はできないと聞かされていたので、今日状態を電話で伝えて看てもらう。かなり悪い状態で、でもぎりぎり手術は出来るだろうとのこと。ただし、患部の養生のため今日から入院ということになった。

年寄りの怪我やら病気の症状は、急に進行するし、痴呆の状態では症状を自覚してまた訴えることもむずかしい。導尿などは看護師の仕事で医師が立ち会うとも思われないので、看護師が患部に気づいて、医師の報告。医師があらためて家族である私に伝えてくれたのだろう。泌尿器科の医師と二人の看護師はいずれもまだ若い女性だった。医者というのは、どうも専門外のしかも他の医師の担当する患部や症状に関しては口を出したがらないようにも思うが、指摘してもらって助かった。

人工骨頭

3月25日(木)、母親の退院後初の整形外科の検診。大腿骨の手術の予後が不良で、骨折した頸部が完全に剥離して埋め込まれたピンが外側にスライドして皮膚近くまで飛び出している。執刀医がこの週いっぱいで転勤になるとのことで、あらためて2日(金)に、新しい別の医師に診てもらい所見を聞く。放置しておけば、床ずれを起こして骨髄炎を誘発する可能性が高いので、とりあえずもう何の役にも立っていないピンは抜かなくてはならないとのこと。あとの選択として、そのままにしておくか、人工骨頭を入れるか。そのままでは左足に負荷をかけられないので自立歩行は無理、年齢からいっておそらく寝たきり状態になる。母親にはすでに判断する認知力はない。診察室を出た段階でもう自分の足の状態も医師の説明も忘れている。手術自体の多少のリスクと秋から3度目になる長期入院による認知症の進行とその間の介護負担を考えても、人工骨頭を入れてもらうことにする。9日に手術してそのまま入院となる。

散歩

父が亡くなり、母親が病院や施設の入退所を繰り返す中で実家の犬の散歩が私の日課になった。高齢になってからのペットの飼育は自分の健康状態や余命、何かあった場合のフォローなど慎重に考えるべきだ。犬や猫は今は10年以上は生きるのだ。いつもの散歩道は、今は花見で賑わう堤の対岸だ。

花見で賑わう海蔵川の堤防

新しい施設を見学

母親が入所している施設で、同じ法人が近くに新しい施設を作り、そのお披露目というか説明会のようなものがあるということなので、見舞いのついでに寄ってみた。特別養護老人ホーム20床、ショートステイ用が10床の新築施設。その内覧会とのことで、仮設のテントの受付が2張り設けられ施設内ではお茶やコーヒーの接待に、デイルームではお好み焼きが焼かれて振る舞われていた。帰るときに小さな箱を頂いたが、紅白饅頭だった。

サテライト常磐外観

客層(?)は、いわゆる団塊世代とその親とおぼしき世代の人たちが多いように思った。それとその方たちと比べると年齢の低い介護関係者。こちらはチェックする時の目つきと、案内者に対する質問の内容ですぐそれとわかる。自分の親、または自分たち自身が入所することを具体的に考えての見学であるように見えた。でもなんとなく華やいだ明るい雰囲気は、たとえば若いカップルの人たちが新居さがしにマンションギャラリーを訪れるのと同じようにも感じた。

サテライト常磐の内部・内覧会の様子

その施設は、平屋造りで、全体の建物の構成は⊥字状に配置され三つの辺の交点の部分にデイルームやスタッフルームが配置され浴場や医務室は縦の辺のところに置かれている。明るく開放的で合理的に構造となっていた。床や柱は木目調の厚めにクッションフロアー材のようなものが張られ、手の届かない天井の梁などは実際には装飾だろうが四寸角くらいの檜の節ありの材が使われていた。