オイル塗装

小卓(センターテーブル)の塗装2回目。私は、特に指定のない限り家庭用の家具・木工品の塗装はドイツ・クライデツァイト社のオイルを使っています。下塗りにベーシッククリアオイル、仕上げにグロスクリアオイルというものを使い、途中サンディングを挟んで最低3回塗り重ねます。ドイツの非石油系の自然塗料というと他にアウロリボスの2社のものがあります。安全性とか信頼性という面では、この3社に関しては大きな差はないように思います。主成分は3社ともアマニ油ですが、硬化剤の成分などに違いがあるようです。アウロとリボスは、ともに柑橘類の成分のようなものを配合しているようです。特有の匂いがあります。硬化するとその匂いは消えるのですが、作業中・乾燥中のその匂いが気になります。私は長らくアウロ社のオイルを使っていましたが、その匂いが次第に文字通り鼻につくようになってやめました。クライデツァイト社のものは、硬化剤にテレピン(松脂)系のものを使っているようです。テレピンの匂いは、美術室のそれを思い出して嫌いでないし、オイル自体の粘度が他の2社より低く、扱いやすいことも気に入っている理由です。強度とか撥水性という意味では、いずれもそれなりに、としか言えません。ウレタン塗装とか拭漆とは比ぶべくもないと割り切るしかありません。

仕事と考えると、この程度のオイル塗装だけで、時間を潰すわけにはいきません。並行して、次の仕事の木取りをしていますが、拭き取りが前提のオイル塗装の場合、ウレタン塗装のように埃にシビアでないのも、我々小規模木工所向きと言えます。

ウォールナット+チェリーのテーブルににオイル塗装を施す

ウォールナット+チェリーのテーブルににオイル塗装を施す