昨日は、京都へ納品でした。お施主さんは前に触れた西陣にお住まいです(京都・西陣)。この日は、約束の9時ちょうどくらいに到着して、小卓を納め代わりに使って頂いていた卓袱台などを積んで、10時くらいまで雑談。その後、車を置かせてもらったまま、近くの北野天満宮に行きました。25日は、いわゆる天神さん
の市の立つ日です。私は、こうしたガラクタ市のような催しが大好きで、京都にいた頃は、21日の東寺の弘法さん
、25日の天神さん
には、休みが重なる時は必ずのように出向きました。大阪に移ってからは21日、22日の四天王寺の市がそれに代わりました。
買ってしまったのは、砥石と真鍮の曲尺に壊れた錠前。都合5000円でした。あと、ちゃんと使える鍵つきの古い錠前とか、日本画の岩絵具のけっこう上等そうなものとか、錫の入れ子のかわいい箱とかに目が行きましたが我慢しました。またぞろ砥石なんか買って、お前あと何十年木工やるつもりかという事ですが、ひと目見て、これはイケると反応してしまったのでしかたありません。
お施主さんにお昼をごちそうになり、もう一度市に戻ろうかと迷いましたが、この日は別のところに寄ることにしました。寺町二条の三月書房です。この本屋さんにも京都にいた頃はよく通いました。この本屋さんのことは、また別に書きたいと思います。
ここで、1時間ほど立ち読みをして、買った本は下のようなもの。見事にジャンルはバラバラですが、これをわずか二間間口の街の小さな本屋が置いているのもすごいでしょう。いずれも定価の50〜60%オフでした。3冊で5,000円でお釣りをもらえました。結局、あわせて10,000円の散財ですが、50過ぎのおっさんが一日遊んでもらったのだから、安いものだと思うことにします。まあ、低収入の上にこうした発想が、貧乏に拍車をかけているのも分かっているのですがね。
夜に所用があったので早めに切り上げて帰路につきましたが、途中三条通りで見かけたシュールとも言える光景。耳なし芳一の御札の話を連想します。学校をなにか悪いものから守っているようにも見えます。やっている人がおそらく意識していない分、余計に面白いのだと思います。