三重県で大楠と言えばやはり長太の大楠か。と土曜日の昼休みに思いついて出かける。自転車で行ける距離だけど、ペダルとサドルは食傷気味なので電車と徒歩にする。 近鉄・長太ノ浦駅で下車して西南の方向に歩いて集落を抜けるとすぐに目に止まる。
実はこうして間近に見るのは初めてだったのだ。子供の頃、 鼓ヶ浦の海水浴場に家族で何度か出かけた折に、近鉄電車の車窓から教えられて眺めたような記憶がある。あの頃は、周辺に家なども少なく確かに田の中にこの樹を見ることが出来たのだろう。
鈴鹿市の看板によると、樹高26メートル、目通り直径2.9メートル、枝張りは東西30メートル、南北35メートル
とある。今はまわりは一面麦畑となっているが、その中で一本立ちする姿はなかなかに美しくも立派です。それにこの樹はよく見られる枯れた巨木ではなく枝ぶりも若々しく勢いがあり、葉の緑も瑞々しい。生命力を感じさせる樹です。