ジーパンで自転車をこぐモーツァルト見かけたソナタ九番の中
昨日の朝日歌壇に載った歌です。選者の馬場あき子さんによると中学生の作のようです。
モーツァルトのソナタ9番というと、最近は通し番号の順が少し変わって、昔8番イ短調のソナタと言っていたK310を指すようです。今の中学生が言うソナタ9番というとやはりそれなんでしょうね。我々の世代でモーツァルトのイ短調のソナタといえば、かのディヌ・リパッティが悪性リンパ腫で亡くなる直前のライブ録音の壮絶な・・・云々となるのですが、そうか、なんの先入観もない中学生が聞くとジーパンに自転車のモーツァルトが見える
のですね。うん、羨ましい。もし、旧9番のK311 の事だとしても、と思ってあらためて聞いてみました。それはそれで素直な楽しい連想だと思いました。
もうね、小林秀雄の『モオツァルト』なんて読まないほうが、普通に楽しく音楽を聞くことができると思います。