台風11号による大雨が治まるのを待つように、11日に昨年末に亡くなった母親の初盆の法要を行いました。今回は、新たに一人女性が一緒に参ってくださって、これまでのオッサンと婆さまだけの法事に華やかさが加わったように思います。それに、翌12日は指輪をもらっていただいたSさんが、ご夫婦でお供えを持って来てくれました。少し前には、浴衣と着物をもらっていただいた人がそのお披露目も終わって焼香してくれました。名古屋から伯母も来てくれたし、賑やかな初盆となりました。
その初盆の法事の前の9日(土)、あるイベントに久しぶりに発掘した浴衣を着て出かける予定にしておりました。浴衣を着ていると入場料がタダになるという設定に釣られたのです。しかし、当日は、台風の接近で浴衣もなにも外出する事自体が無謀と思われるような天候で当然やめておきました。
さて私及び他の兄弟二人もいずれも身長が180センチを超えます。普通の丈の浴衣や寝間着を着るとバカボン状態になってしまいます。実家から発掘した浴衣は袖を通してみると、いずれも毛脛も隠れて、ちゃんと着ることが出来ます。規格外サイズの息子たち用に仕立ててくれてあったのかなあと思います。男の浴衣でおはしょりなんてしないですよね。
何枚かあるうちで、若い時気に入って何度か着せてもらっていたのが麻の絣のものです。なつかしいし、これがやはりいい。祖父の着ていたものを仕立て直したのだと聞いた覚えがあります。帯も桐箱に入ったままの角帯が3本。これも兄弟に一つずつという事だったのかなと思いますが、色違いでおもしろい。あと、下駄もあるし、腰紐なんかは寝間着の紐でいい。綿の浴衣ならそのままひっかて出ることもできそう。しかし、麻だと微妙に透けて、いいオッサンがみっともない。それに擦れて歩きにくいだろう。やはり下着がいる。父親のステテコが残してあれば、それでいいのだけれど、捨ててしまった。それで仕方がない、買いに行った。
今は、ステテコという商品名では置いていないようだけど、少し年配の店員さんに聞いたらちゃんとあった。上下それぞれ2枚セットで各々税込980円だった。今の若い人はステテコと言っても知らないでしょうね。植木等と言っても余計にわからないか。バカボンのパパのファッションと言えば了解してもらえるでしょうか。私たちが子供の頃は、夏の夕方になるとオジサンたちはこのバカボンパパ、オバサンたちはアッパッパというのが定番のスタイルだったと記憶しています。
結局、麻の浴衣は着ることがなかったのですが、せっかく買ったステテコは風呂上りに上下で来てみました。これが実に快適です。肌にまとわりつかず、ベタつかず、外気を肌に導き、実に涼しく爽快です。そらオジサンたちが愛用してきたはずだ。なんで、今までこれを着てこなかったのかと悔しい気にすらなります。試しにシーンズの下にも着用してみましたが、ジーンズの生地が肌にまとわりつかず、空気と汗の逃げ道を作ってくれるようで快適です。私は、新素材の除湿なんとか、防臭なんとかという下着の類が大手スポーツメーカーのものも含めてことごとくダメでした。肌触りが悪いので綿の下着の上からそうしたものも着用してきましたが、何をしてきたのかという感じです。これから風呂上りには、このバカボンパパ・スタイルで過ごすことになりそうです。新素材のハイテク云々のものに比べれば安いものですから、皆さんもお試しあれ!