以前から行きたいと思っていた愛知県設楽町の段戸裏谷原生林に行ってきました。
伊勢湾岸自動車道を使って、四日市からいつもの軽トラで2時間ほど。平日で観光シーズンの谷間の時季なので比較的スムーズに行くことができましたが、豊田松平インターから足助と香嵐渓を経由するこのコースは紅葉シーズンの週末では混雑するかもしれません。段戸湖というルアー釣りのための人工湖の脇に駐車場があり、そのすぐ裏側に原生林があります。
林地自体はあまり広くはなく、また中の林道や登山道がたいへん良く整備されているため、健脚の人であれば半日もあれば一通り森の中を巡ることが出来ると思います。
植生は非常に興味深いものでした。モミ・ツガの林とブナ・ミズナラの林が混交しており、その中でサワラ、ヒノキ、ミズメ、トチ、カエデ、ホウなどの様々な樹種を見ることが出来ます。代表的樹種については標識も付けられているため樹木観察にはうってつけの場所だと思います。立地や環境から、いつも行く山
のような奥深い神秘感のようなものはありませんが、それはないものねだりというものでしょう。
標識を頼りにモミとツガの識別方法を探ろうとしましたが、樹皮とか樹姿では結局分かりませんでした。強いて挙げると、ツガのほうが若干樹皮が松のように見えるかなとは感じました。
ミズナラも立派な大きな木が見られましたが、ここでもナラガレにやられて立ち枯れのものも多くありました。
その他にも色々な樹種を見ることが出来ました。