人工骨頭

3月25日(木)、母親の退院後初の整形外科の検診。大腿骨の手術の予後が不良で、骨折した頸部が完全に剥離して埋め込まれたピンが外側にスライドして皮膚近くまで飛び出している。執刀医がこの週いっぱいで転勤になるとのことで、あらためて2日(金)に、新しい別の医師に診てもらい所見を聞く。放置しておけば、床ずれを起こして骨髄炎を誘発する可能性が高いので、とりあえずもう何の役にも立っていないピンは抜かなくてはならないとのこと。あとの選択として、そのままにしておくか、人工骨頭を入れるか。そのままでは左足に負荷をかけられないので自立歩行は無理、年齢からいっておそらく寝たきり状態になる。母親にはすでに判断する認知力はない。診察室を出た段階でもう自分の足の状態も医師の説明も忘れている。手術自体の多少のリスクと秋から3度目になる長期入院による認知症の進行とその間の介護負担を考えても、人工骨頭を入れてもらうことにする。9日に手術してそのまま入院となる。