新型コロナウイルス(による)肺炎の話題は取り上げないと決めていました。素人が憶測やテレビや新聞の解説者の受け売りで情報を垂れ流しても、結局は,虚偽報道かデマになりかねません。 しかし、誰でも分かる事実には目をむけねばなりません。いくつか気になる点について書きます。
緊急事態宣言
は感染の爆発と医療崩壊の引き金にならないか?
今夜にでも緊急事態宣言が発せられると伝えられています。そうするとまず首都圏、それに関西地方の大学生たちの脱出→帰省が一斉にはじまるかもしれません。授業がない、あるいはオンライン授業なら東京や大阪に留まる必要はありませんし、都市封鎖
の噂なり憶測が流れ食品や生活必需品の買い占めが始まれば早いうちに脱出してしまえとなるでしょう。恐ろしいことです。
都市から地方に帰省した彼ら彼女らのある割合の人たちは自粛
などしないでしょう。そうでなくても家には生活をともにする家族と濃厚接触します。なかには高齢者・幼児もいるでしょう。都市とくに東京での感染者の数字などはやはり実体とかけ離れていると考えざるをえません。そうすると無自覚・無症状な感染者が全国に一斉に散らばることになります。彼ら彼女らは集団感染の発生源となっていくでしょう。たとえは悪いかもしれませんが、ペスト菌に感染したネズミの群れを一斉に野に放つようなものです。これまで感染集団を特定し感染者をたどり洗い出す地道な対策も吹き飛ばしてしまう。なぜいまのタイミングでの非常事態宣言なのか。
感染症指定医療機関・病床の数は驚くほど少ない
皆さんのお住いの地域にいくつの感染症指定の医療機関・病床があるかご存知でしょうか?下にリンクを置いておきます。私の暮らす三重県では第1種感染症指定医療機関は1、病床は2。第2種感染症指定医療機関は結核指定医療機関もふくめて10、病床はわずか22です。これに結核病床が72あります。結核病床を転用することが可能としても合わせて100足らずです。複数の感染集団が発生し、まじめに検査をすればたちまちパンクしてしまうでしょう。私の父親は晩年結核を患い結核指定の隔離病棟にしばらく入院しておりました。陰圧室で入り口は2重になっています。入室には今回話題になったN95という特殊なマスク着用が義務付けられます。感染症指定病院・病床というのも同様の設備が必要だとすると、そんなものがすぐに準備できるとは思えません。次善の策としてニューヨークのように野外の公園に臨時の専用病院を設けるしかないとも思われますが、それにしても準備が必要です。武漢で突貫工事での病院建設を嘲笑していた人はその不明を恥じるべきです。他の国のことを医療崩壊
云々と他人事のように見ていた私たちは大きなしっぺ返しをくうでしょう。