向いの元陶芸家のお兄さんから掘ったばかりのタケノコをもらった。
例年親戚の山に掘りに行っていたのだが、この3年ほど不作でまったく取れない。今年はどこもとくにひどいようで、いつもの市場でもほとんど出回っていない。もっともいくら朝掘り
とうたわれてもタケノコは買う気がしない。タケノコは生物で、掘ってすぐに糠で湯がかないとアクがまわる。30分置くとダメだという人もいるくらいだ。まあ刺し身で食べるのでなければ、あまり神経質になることもないのだろうが、逆に掘ってすぐにアク抜きするのであれば、多少頭の出たものでも十分食べられる。別にグルメを気取るわけではないが、タケノコが放っておけば1日10センチ以上も伸びるようなシロモノなので、眠っている朝の間に掘って、すぐにアク抜きすべしという流儀も理解できる。こういうことが出来るのは田舎暮らしの利点だ。
まずは刺し身を三杯酢で。あとはシンプルに醤油と酒で炊いて鰹節をけずってまぶす。ワカメと合わす。筍御飯くらいは楽しめそう。