身内を亡くした者にとって、日本の正月の一般的習俗は、基本的に出入り禁止というか村八分状態になるのですね。意味のない人混みの好きでない私にとっては、むしろ好都合にも思えます。年末からの実家の片付けの続きと読書に時間を回せます。
さて、私は大きな体をしている割には、食べ物に関しては質・量とも低燃費だと思っています。基本、外食も中食もしません。正月は、煮しめと黒豆とお餅があれば幸せに過ごせます。それに今年は頂いた『得月』とカラスミと、買ってきた生麩があります。
黒豆は、さるお客さんからずっと丹波産の最高級品を一升頂いてきました。それを自分で炊いてきたのですが、ゆえあって、今年からは自分で購入しています。今年はなかなか上手に炊けました。自腹を切った分慎重になったのかな。都合、12時間炊き続けます。難を言うと、見た目すこし黒さが足りないのが残念でした。錆釘が足りなかったのかも知れません。その為に古材や古い家具を分解・再利用する時に出る古釘を私はストックしてあります。一度使った古釘は、還元されてまるで酸洗いをしたようにきれいになります。そうなるともう何年かはこの用途では使えません。
下の画像は、去年のものですが赤錆が浮いていた古釘が黒豆と一緒に煮ると還元されてこうした状態になります。長い釘は4寸(120ミリ)の釘ですが、今年の反省を踏まえると5合ほどの黒豆を炊く場合これくらいの量を入れないとダメなのかなと思います。