木の仕事展IN東海2015

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私も加入している「木の仕事の会」の東海地方のメンバーによるグループ展です。私も参加します。

  • 会期 11月27日(金)〜29日(日)
  • 時間 10時〜18時 (最終日は17時)
  • 会場 東桜会館 名古屋市東区東桜 2-6-30

地図は、こちらにあります。→木の仕事展IN東海2015 DM裏

今回は、私は和の棚、和の机、それに小箱と、最近の志向のものを出展予定です。それと、
いつも、私は鳴り物係兼、お茶接待係兼、ワークショップ担当のような役回りです。今回は、鳴り物は、古いLPレコードの演奏、ワークショップは、色々と評判の良かったミニテーブルを考えています。

ワークショップでは、小さいテーブルを考えています

ワークショップでは、小さいテーブルを考えています

月映(つくはえ)展に行ってきました

月映展チケット

月映展チケット

連休前に行ってきました。今から丁度100年前に出版された3人の若者の木版と詩で構成された雑誌です。その清新で美しいこと。CGもワープロもなかった時代の手彫りの版画の絵は、こんなにも生き生きとしているし、日本語のタイポグラフィは躍動感にあふれています。綴られた言葉も、その字が声を出して語りかけてくれるようです。65歳になったらパソコンやめるというのは、正しい。それにやめられるような気になりました。人生の最後の時間くらいは、こうしてタイプをして液晶に滲む文字で、言葉を使うのはやめよう。

ギャラリーショップで求めた絵葉書。どれも素敵です。

ギャラリーショップで求めた絵葉書。どれも素敵です。

あと、100年前とか、古いとか新しいとかは、関係ないのですね。若くて、貧してく、ひたむきであること。この3つが、何であれ清新で心に沁み入るような美しいものを作るための必須条件であると思いました。そうした若い人は、いつの時代でもいるし、私のようなもう若くない人間もいる。当たり前の話ですが、勘違いはしないようにしたいと思います。


月映展」は、名古屋栄の愛知県美術館で、5月31日までです。

第13回 木のある暮らし展に出展します

NPO法人まどりさん主催の、第13回 木のある暮らし展に出展します。詳細は下の画像を参照して下さい。PDFファイルはこちらからご覧いただけます。↓

第13回木のある暮らし展・案内(PDF)

  • 日時 3月3日(火)〜9日(日) 時間・平日10時〜16時、土日10時〜17時
  • 場所 近畿中国森林管理局森林のギャラリー
    大阪市北区天満橋1丁目8-75
  • 問い合わせ NPO法人まどり tel 072-892-4776 E-mail : info@npo-madori.com
第13回木のある暮らし展・案内

第13回木のある暮らし展・案内。クリックで拡大します。

こうした小規模で自主的な木工展で、13回も続いているというのは大変なことだと思います。これはひとえに主催のNPO法人まどりのスタッフの皆さんのご尽力によるものです。始めたことを続けるというのは、難しいものです。まして主催者として金銭的な面もふくめて具体的なメリットが少ない中で、我々のような小規模家具工房・木工所を応援したいという思いで続けて下さっています。ありがたいことです。

2009年12月に出展したクリ水屋

2009年12月に出展したクリ水屋

私は、初回に参加した4人の内の1人で、以降12回続けて出展させてもらっています。ちなみに、今回も出展されるstackの佐川瑞人さんも、初回からのメンバーです。6年前の12月には、父親が亡くなって認知症の母親が残って大変な時期だったのですが、気分転換のためにもと兄弟にも勧められて、7日ごとの法事を欠席して出展しました。その時に作ってだしたのが、上のクリ水屋です。これは縁あって、名古屋本町のあるお店で使ってもらっています。そろそろ若い人に席を譲る頃かなと最近では思ったりしますが、先日のスタッフと出展者の打ち合わせで、今後のことも色々話し合いました。詳しくはここに記しても仕方ないのですが、仕事として木工を続けている限り今後も出展したいと思っています。

木の仕事展IN東海2014 まとめ3 栃厨子

栃厨子

栃厨子

今回展示した栃厨子とちのずしは、すべて古材および手持ちの材で作りました。その内訳は以下のようなものです。

天板
30年ほど前京都に住んでいた頃、大型ゴミの中から見つけた板
側板
解体された昭和初期の大阪の民家の床の間の書院の板
戸・背板
数年前に岐阜の櫻井銘木さんで別の仕事のため買った板の余り
地板
工房齋の齋田さんを通して頂いた古い桐材

天板

この板については、以前書きました(「トチの古材 その1 削り出してみた」)。今回展示した厨子も、そもそも去年制作して展示するつもりで段取りしたのでした。もともと27ミリあった板が、去年の段階でムラ取りと厚み出しをして22ミリになっていました。そのまま1年置いてもほとんど捻れも反りも生じず、枯れ切っていることもありますが、いわゆる性の良い板であったことが分かります。

栃厨子の天板。30年ほど保管した板。端嵌めを施す。

栃厨子の天板。30年ほど保管した板。端嵌めを施す。

昨年のあの記事を書いた段階では、木裏に残った蟻桟の溝を彫り直して文机か座卓の天板にしようと考えていたのですが、もとの構想通り厨子の天板としました。それにあたって蟻桟の溝を埋め木することも考えたのですが、溝を完全に消えるまで削り出して15ミリ厚ほどにするのが見た目も美しい。それでもったいない、申し訳ないと思いつつ断行しました。結局、27→22→15ミリと元の材の半分近くをプレーナー屑、鉋屑としてしまったことになります。ただし、長さ方向、幅方向にはほぼ元の大きさを使いきっています。これに、留の端嵌めを付けます。端嵌めは、反り止め・木口の割れ止めとしての効果は高いし、蟻桟のように不用な出っ張りを生じないという大きな利点があります。ただし、もとの板の収縮との関係で微妙な問題が残ります。私は、板の幅が1尺(約30センチ)程度までのものか、ほぼ枯れ切った板の場合に限り使っています。端嵌めは、戸板でも使っていますが、これは少々問題がありました。これは別に書きます。

樹種についての疑問は、今回も残りました。微妙なひねりや反りを取り、傷を消すために鉋をかけました。同時に、半世紀以上も経った枯れ切ったトチ(側板)、櫻井さんの10年程のトチ(扉、背板)も削ります。トチはもともと柔らかい材ですが、これが枯れて古材となると固く締まってきます。櫻井さんの材でもかなり固くなっています。ところが、この少なくとも私の手元だけで30年ほども枯らした板は、しっとりとした柔らかさ、みずみずしさのようなものさえ保持しています。一鉋かけると適度に乾燥をかけた良質の針葉樹のような質感があります。樹種の特性なのか、あるいはトチだとすると個体差によるのか、やはりよくわかりません。そのあたり、同業者の人ならば、画像の鉋屑を見れば察してもらえるでしょう。

赤っぽい屑が天板。白い屑が戸板の栃

赤っぽい屑が天板。白い屑が戸板の栃

上が天板の屑、逆目を抑えるため裏を効かせているため縮緬状の屑になる。下は戸板のトチ。

上が天板の屑、逆目を抑えるため裏を効かせているので縮緬状の屑になる。下は戸板のトチ。

今回も、櫻井銘木の専務とそのご子息が来場下さいました。私は、滅多と櫻井さんで材料を買うことのない(つまり櫻井さんの材を使うような仕事のない)チンピラ木工屋ですが、この扉と背板は、御社で頂いたものです。と言うと、そうですねと覚えてくれています。それで、天板の樹種について上で書いたような疑問をあげた上で尋ねると、目を見るとトチだと思うが、確かに疑問の点もその通りで、断言しかねるとの事でした。櫻井さんに聞いて分からないのなら、これはもう諦めるしかありません。ちなみに櫻井専務は、もっと以前に買った霧島杉のことも覚えていらっしゃって何に使われましたかときかれた事がありました。さすがにプロです。

側板

側板。一旦割って接ぎ直している。

側板。一旦割って接ぎ直している。

この板は、大阪の古い民家(昭和最初期)を解体する時に頂いてきたものです。床の間の書院の側に使われていました。かなりひどく捻れ反っていました。これを幅方向と厚み方向にそれぞれ2分割(木口から見ると「田」の字に)して、それぞれ歪みを取って、幅方向に再度接ぎ直しました。もともと39ミリ程の板が、12ミリの板2枚となりました。歩留まりという面では、こんなものかと思います。

戸板

戸板など見付部分。戸板の上下に端嵌めを施す。

戸板など見付部分。戸板の上下に端嵌めを施す。

戸板というかそれを含む見附部分全体と背板は、6年前にある仕事のため櫻井銘木さんから購入した板のあまりを使っています。もともとかなりの量のトチの鏡板が必要で、櫻井さんに相談した所、6分か7分ほどに挽いた良い木味の綺麗な板をお持ちで、それを譲ってもらいました。この部分は、仕上がりが9ミリ程になりました。縦使いしています。戸板としてそのまま使うのは薄すぎるのと、反り止め・収縮止めを兼ねて上下に15ミリほどの厚みの端嵌めを入れています。框を組むように左右に同じトチで裏打ちしています。左右の戸はこすれる程ぎりぎりの寸法に削り合わせたのですが、ギャラリーに1日置いたら1ミリ弱程度の隙間が空いてしまいました。反りは押されられているのですが、端嵌めでは6年以上も枯らした板でも収縮を抑えることは出来ないのかと思いました。

丁番

サクラの透かし彫の丁番

サクラの透かし彫の丁番

丁番などの金物ですが、市販のものに正絹磨きをかけたり色々試してみたのですが、結局以前、若い金工作家に作ってもらったものを今回も採用しました。もう15年以上も前に、彼がまだ大阪の工芸高校に在学中に作ってもらったものです。こちらの厨子に使っています。細かいサクラの図案を、糸鋸で抜いた見事なものです。ただ、強度的な問題があって使う機会がなかったのです。

木の仕事展IN東海 まとめ2 色漆

今回は色漆を使った仕事をいくつか見て頂く予定でした。メインの朱塗りの大皿が、最後の乾燥の時に温度管理に失敗して黒く濁った様な色合いになり断念しました。

それで、ナラの刳り物の木口を布着せして黒漆を塗ったものと、乾漆もどきの2つをひっそりと出してみました。それぞれの経過は、こちらの記事にあります。

木口に布着せ黒漆を施したナラの刳り物。ほかは拭漆。

木口に布着せ黒漆を施したナラの刳り物。ほかは拭漆。

ナラの繰り物は、昨年のこの展示会で刳り物のサンプルとしてワークショップの所に置きました。それで四方反り鉋で、体験的に削ってもらったりしたものです。それを今年は仕上げてきました。干割れの入っていた木口に布着せをして黒漆を塗ります。刷毛塗りではどうしてもゴミと塗りムラが取れずに研いで誤魔化したのですが、同じ出展者で漆塗りの作品を展示していた南秀明さんに見てもらったところ、そうしたやり方もありとのお墨付きを頂きました。こうして木口を漆で固めると言うやり方は、先日の第66回正倉院展の赤漆履箱を見て大いに得心いたしました。今後、錆だけとか布着せまでやるとかその都度考えて、こうした器などの小物の他にも机の天板や箱物の角などで試していきたいと思います。

外側に朱漆を塗った乾漆の技法の器。

外側に朱漆を塗った乾漆の技法の器。

乾漆もどきの方は、先日の中根さんの作品を拝見した後では、乾漆と称するのも憚られるほどのものですが、これも南さんによると、ひとつの漆芸のあり方と考えれば良いと言われ、その気になってしまいました。

木の仕事展IN東海2014 まとめ1 ワークショップ

今回のワークショップでは、ノミと鋸を使ってホゾ穴とホゾを作ってもらい、それを組み上げます。予め突いておいた溝に塩ビシートを2枚差し込んで、そこに写真などを挟み込んでフォトフレームにするというものでした。難易度の高い作業に思えますが、墨の付け方と、鑿と鋸の使い方の基本さえ抑えれば誰でも出来きます。それでも、3日間で合計9人の方に参加してもらったのですが、作業の仕方や仕上がりに皆さんのそれぞれの個性が色濃くでて面白かったです。写真を撮れなかった人もいて申しわけないのですが、顔出しを了承してもらった人は、その満足気な充実した良い表情を見てもらうためにも、お顔を含めて掲載させて頂きます。また、それぞれお使いの材の葉をいれてもらっています。

完成したホゾ組みのフォトフレームに、サクラの紅葉を挟んで

30分で出来ると言いながら、2時間やっていただいた最初の人。でも良い出来で楽しんでもらいました。チェリー。

学校に通いながら仕事の修行もされている頑張り屋さん。ナラで強い印象の仕上がりでした。

学校に通いながら仕事の修行もされている頑張り屋さん。ナラで強い印象の仕上がりでした。

わざわざ東京から来て頂いたお客さま。カバで、江戸っ子風の勢のある仕事。講師は出展者の一人・若森さん。

わざわざ東京から来て頂いたお客さま。カバで、江戸っ子風の勢のある仕事。講師は出展者の一人・若森さん。

唯一の男性参加者で、プロを目指す。さすがにお上手でした。

唯一の男性参加者で、プロを目指す。さすがにお上手でした。ナラ。

出展者の一人・南部さんのお嬢さん。去年のショップに都合で参加出来ず一年越しに参加。門前の小僧の喩えの通り丁寧で見事な出来ばえ。クリ。

お二人とも大学の先生です。一人はわざわざ岡山から。二人そろうと普通のうるさいオバさんになる不思議。でも作業に入ると集中力はすごい・・・ナラとチェリー

出来ばえの良さは南部さんのお嬢さんと双璧の看護師さん。硬いナラに開けた穴と胴突き切断の綺麗さはお見事でした。

出来ばえの良さは南部さんのお嬢さんと双璧の看護師さん。硬いナラに開けた穴と胴突き切断の綺麗さはお見事でした。

上の人の3分の鑿で開けた穴です。

上の人の3分(9ミリ)の鑿で開けた穴と手鋸で刻んだホゾです。

木の仕事展IN東海2014 終了しました

今日は、午後から天気が崩れたのですが、それでもたくさんの方に来場いただきました。ありがとうございます。
遠方からもわざわざ来ていただいたお客さんには、本当にありがたく思います。

この東桜会館でのIN東海の展示も3回目で、齋田ボスの呼びかけと面倒な段取りの一手引受、都築木工房のコーヒー接待と並んで、私のDM制作と鳴り物係・ワークショップ担当というのもパターンとして定着してきたようにも思います。来年もまた齋田ボスが予定してくれています。マンネリと言われるまで我々50代後半隠居手前組が裏方とイベント担当をやって、若い人に作品制作に集中してもらうというのも、良い垂直分担の仕方かなと思います。

今回のワークショップは、一般の人には中身が濃すぎた気もしますし、1回2時間、それを3日間それぞれ3〜4回繰り返してさすがにくたびれました。それに肝心の接客と商品説明がついおろそかになりがちです。でも、今日も最後3時からきっちり5時前まで、出展者の矢野さんRed Hause Guitars)のお友達の看護師の人が参加されました。その作品の出来ばえがすばらしく、ご本人もたいへん満足されていました。最後に本当に良い笑顔で楽しかったあ〜!とか言われると、来年は何をやろうかと考えてしまいます。それに、今は突き板はもちろん塩ビシートを木だと思い込んでいる若い人が実際に増えているのです。それを単に嘆いているだけでなく、木それも我々が普段使用している家具材に触れてもらう、それに手作りと称するなら(私自身は自分の仕事に対しては、そうしたインチキで曖昧なコピーを絶対使いません)、手道具で木を切ったり削ったりして何か有用なものを実際に作ってもらうのは、長い目で見れば本当の木の良さを知ってもらい、ひいては私たちの顧客と理解者を作っていくことになるはずです。

最後に見事な作品を作ってもらいました

鉋かけ、良い姿勢です。最後に見事な作品を作ってもらいました。私にしたら看護師も先端かつ専門的知見をそなえた職人です。

こちらも教科書にしたいような縦挽きの姿勢

こちらも教科書にしたいような縦挽きの姿勢

搬出は雨の中。軽トラで搬入・搬出の他の出展者から「アクロバット」と称される貧乏木工屋にはつらい。三日目の様子などはまたあらためます。

木の仕事展IN東海2014 2日目

今日は、午前の早い時間にスピーカーと厨子の商談をした後は、終日ワークショップ要員となっておりました。気がつけばお昼抜き。頂いた甘いものも、今はあまり食べられなくなったし、まるで草を喰むヤギのようにチョコレートを貪り食うことが出来る齋田さんがうらやましいです。たいした準備も出来なかったのですが、事前の追い込みと風邪気味の体調もあって、なんとかテンションを保つべく気を張っておりました。

今日は珍しく男性がワークショップに参加してくれましたが、聞けば同じ出展者の福岡さんのお友達で、既にお勤めを辞めて木工を志して、来年訓練校にはいるつもりとのこと。さすがにお上手でした。福岡さんも私も、止めておけと言いましたが、51歳で仕事を辞めて、もうすでに退路を自ら断っているとのこと。まあ、他人に言われて止めるくらいなら、本当に辞めておいた方がいいでしょう。

同じ出展者の間で、私の使っているクリックリーダーという老眼鏡がいたく珍しがられています。随分前から使っているつもりなので、何を今更という気がしないでもないですが、ためしに掛けてもらっています。私たちのような手を使う仕事では、これはたいへん便利なアイテムですが、あまり安くも無いので特に取り上げて薦めることもしていませんでした。同じく珍しがっていた齋田さんにも、お渡ししたのですが、人並外れて度量とともに顔の大きな齋田さんは、クリックリーダーの前のマグネットがはまらない!こんな人は初めてでした。失礼ながら父親が倒れて、母親がボケだしたこの5年くらいの間で、こんなに腹を抱えて笑ったことはなかったなあ。お連れのUさんは、壊してしまったのではないかと心配してくれましたが、たとえこれで壊されても惜しくないような光景を見せてもらいました。

顔の大きな齋田さんは、クリックリーダーがかけられない

木の仕事の会および東海地方の小規模家具木工の牽引者・齋田一幸さん。尊敬を込めて描いています。

展示の後は、遠方からのお客さんを紗羅餐本店にお連れする。社長自らお出迎えと店内の案内をしてもらい、私の設えた什器類も紹介され、ゆっくりと美味しい食事を頂きました。私は、外で食事を頂く場合は、自分では出来ない作れないものを頂きたいと思うので、その意味でも満足いたしました。

四日市に戻ったのは23時を過ぎる。雑種犬タローは、既にふてくされ状態で、いつもの散歩が遅れた時に仕掛けてくる武藤敬司ばりのシャイニングウィザードもやらずに、ただ右回転を繰り返す。粗相もせずに我慢していたようで、少しだけ申し訳ない気になる。いつもの川原に出て、何気なく向けた北の空の低い所に地表に落ちるように流れて消える星ひとつ。流れ星など見たのはいつ以来か?そうか願い事と世間では言うのだ、とか思うでもなく、このアホ犬が元気でいればいいなとあ考えている。自分の志の低さにあきれる。